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女性狙う「酸攻撃」、服装の乱れと過激派攻撃か
【テヘラン＝酒井圭吾、イスラマバード＝丸山修】イランで今月、若い女性の顔に強酸をかけて傷つける事件が相次いでいる。
服装の乱れなどを理由に過激派が犯行に及んだとみられる。「アシッド・アタック（酸攻撃）」と呼ばれる襲撃は周辺国でも続発。各国政府は対策に乗り出すが、女性蔑視の考えが強いことなどから、根絶には至っていない。
「死ぬより残酷だ。これ以上むごい犯罪があるのか」
今月２５日、テヘランの病院で、ナセル・ジョウケシュさんは怒りで肩を震わせていた。集中治療室で治療を受ける自慢の娘ソヘリアさん（２７）の顔の皮膚はただれ、右目は完全に潰れていた。
悪夢は、中部イスファハンで今月１日に起こった。
「焼ける！焼ける！」。ソヘリアさんが悲鳴を上げた。路肩に停車し、携帯電話で母親と通話をしていた際、バイクに乗った男が、開いていた車窓めがけて強酸をまき散らした。テヘランに移送され、手術を受けている。犯人は不明だ。
イスファハンでは１０月、同様の事件が４件発生。地元メディアは、事件の状況から「（女性の頭を覆う）へジャブの着用が不適切だったため」と伝えた。イランで酸攻撃は少なかったが、女性の自由拡大を掲げるロハニ大統領が昨年就任した後、保守強硬派が女性の服装の乱れを糾弾。過激思想者の犯行との見方がある。
服装の乱れなどを理由に過激派が犯行に及んだとみられる。「アシッド・アタック（酸攻撃）」と呼ばれる襲撃は周辺国でも続発。各国政府は対策に乗り出すが、女性蔑視の考えが強いことなどから、根絶には至っていない。
「死ぬより残酷だ。これ以上むごい犯罪があるのか」
今月２５日、テヘランの病院で、ナセル・ジョウケシュさんは怒りで肩を震わせていた。集中治療室で治療を受ける自慢の娘ソヘリアさん（２７）の顔の皮膚はただれ、右目は完全に潰れていた。
悪夢は、中部イスファハンで今月１日に起こった。
「焼ける！焼ける！」。ソヘリアさんが悲鳴を上げた。路肩に停車し、携帯電話で母親と通話をしていた際、バイクに乗った男が、開いていた車窓めがけて強酸をまき散らした。テヘランに移送され、手術を受けている。犯人は不明だ。
イスファハンでは１０月、同様の事件が４件発生。地元メディアは、事件の状況から「（女性の頭を覆う）へジャブの着用が不適切だったため」と伝えた。イランで酸攻撃は少なかったが、女性の自由拡大を掲げるロハニ大統領が昨年就任した後、保守強硬派が女性の服装の乱れを糾弾。過激思想者の犯行との見方がある。
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