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柳原さんの支援者　捜査員を刑事告発／富山

氷見市で2002年に起きた婦女暴行事件で、再審＝裁判のやり直しによって無罪が確定した柳原浩(やなぎはら・ひろし)さん（47）の支援者が、当時の県警捜査員4人が、うその捜査資料を作成したなどとして、26日、刑事告発しました。
　富山地検に告発状を提出したのは、柳原浩(やなぎはら・ひろし)さん（47）を支援する「富山冤罪国賠を支える会」のメンバー8人で、事件当時の富山県警の捜査員4人を有印公文書偽造などの疑いで刑事告発しました。
　告発状によりますと、捜査員の1人は、「事件現場に残された足跡(あしあと)から割り出された靴と同じタイプの靴を、柳原さんの車の中で見た」とするうその報告書を作成。
　柳原さんが実際には、このタイプの靴を持っていなかったにもかかわらず、逮捕の決め手の一つになったとしています。
　また、別の捜査員は、柳原さんが、知らないはずの事件現場を案内したとする調書や、うその自白調書などを作成したとしています。
　この事件では、誤って逮捕、起訴され、およそ2年間服役した柳原さんの無罪が、2007年に確定しました。
　柳原さんは2009年、国や県を相手に、慰謝料などおよそ1億円を求めて国家賠償請求訴訟を起こし、今年10月に結審。
　判決は来年3月に言い渡されます。
　柳原さんの支援者は、この国賠訴訟の法廷において捜査員のうち2人が、「別に真犯人がいる可能性に気付かなかった」などとうその証言をしたとして、偽証の疑いでも告発しました。